idea factory from newspaper 2003 10 27

農業技術(agriculture technology)
 昨日、ある農家が、ダイコンを販売しているというので、
さっそく、現地を見てきました。
ダイコンを販売していると言っても、
ダイコン1本、100円で、
まだ地面に生えているダイコンを抜くことができるというものです。
 私の場合、ダイコンに興味があったのではなくて、
「土」に興味があったのです。
美味しい野菜を作るには、よい「土」を作る必要があるのです。
ところが、よい「土」を作るのは、むずかしい。
 将来、農業は、二極化されると思います。
無農薬や有機栽培の野菜。
ハイテクで生産された野菜。
 日本の農業は、守ることばかり考えていますが、
実は、この2つの分野で、世界に勝てる可能性があるのです。
だから、農業に、株式会社の参入は必要なのです。
世界と勝負していくには、個人経営の農家では無理です。
 世界と勝負するには、総合商社が適任です。
総合商社が農業を始めれば、都会に行ってしまった若者が戻ってくると思います。
どうしても、若者は、イメージで、物事を考えます。
農業は、若者にとって、イメージが低いですが、
たとえば、大手総合商社が経営している農業となると、
急に、農業のイメージが高くなります。
 今のままでは、若者が、どんどん都市部へ流出してしまいます。
都市部や都市周辺の地域と、それ以外の地域。
それ以外の地域では、老人ばかりとなります。
これで、いいのでしょうか。
 「世界と勝負していくこと」、「農業技術」。
この2つを考える時、個人経営の農家では無理です。
もちろん、「座して死ぬ」という選択もあります。
 今の農政は、巨額の税金をつぎ込んで、現状維持をしているだけです。
巨額の税金をつぎ込んで、「座して死ぬ」ということをやっているのです。
 農水省の予算は、サラリーマンの1年間の納税額に匹敵するほどの巨額でしょう。
農水省がなくなれば、サラリーマンは無税となります。
 世界と戦っていくこと、農業技術で勝つこと、
こういうことを考えれば、経済産業省農政局に再編すべきです。
農業で、世界に勝つという発想がない。

選挙結果(election outcome)
 意外にも接戦。
「最初は劣勢だったが、公明党が、よくやってくれた。」
「公明党・創価学会の支持が、当落の決め手となった。」
 選挙通の知人に聞いたところ、
自民党候補は楽勝との予想だったのです。
 その理由とは、
投票率が、かなり低い、
組織選挙となる、
創価学会が強みを発揮する。
今や、実質的に、自民党の有力な支持母体となった創価学会が、決め手となる。
今度の総選挙も、創価学会が勝敗を決する。
次の選挙は、「創価学会」選挙と言ってもいい。
選挙通の知人は、そう予想しています。

北朝鮮(North Korea)
 もう、そろそろ、金総書記と一族の、安全な亡命先を確保すべきです。
国家論を、いろいろと、むずかしく考える人が多いですが、
「国家の基本とは、国民に、食糧とエネルギーを確保すること。」
北朝鮮は、国民に、十分に、食糧とエネルギーを確保できていないので、
もう、国家としての形はないのです。

外交(diplomacy)
 日本に、外交戦略がないということは、
今に始まったことではないが、
あまりに影が薄い。
 先のバンコクのAPECでは、
アメリカと中国が、イス取りゲームに激戦となったが、
今度は、オーストラリアで、
アメリカと中国が、イス取りゲームとなった。
 今までの、日本とAPEC、日本とオーストラリア、
こういうことを考えれば、
日本が、アメリカと中国に先行できる有利な立場にあった。
 今の日本の外交は、
アメリカと中国の、残り物をもらうという姿勢に徹している。
アメリカと中国の機嫌を損ねないように努力している。
 こんな日本の外交で、いいのか。
いつまで、「こども外交」を続けるのか。